カーラッピングとは、職人が車体に専用のフィルムを貼り付ける装飾です。白い車を黒い車に模様替えすることも可能ですし、黄色い車に黒いラインをアクセントとして入れることも可能です。現在ではカラージェットプリンターで文字やイラストをフィルムに印刷することも可能ですから、遊び心のある装飾も選べます。かつては営業車に社名やイメージキャラクターのイラストを入れるには、塗装屋に依頼しなくてはならなくて大変でした。
しかし、現在はカーラッピングの技術が進歩したので、安くスピーディーにデザイン変更ができます。手軽にカーラッピングができるようになったので、期間限定のイベントやキャンペーンの広告を営業車に入れるのも有効な宣伝方法です。もちろん期間が終了したら、フィルムを剥がすだけだから手間もかかりません。さらに塗装とは違い、車体にダメージを与えない点もメリットです。
最近では使用できるフィルムの選択肢が増えてきていて、カーボン調のフィルムも出回っています。これは従来の塗装では実現できなかったデザインで、まるで新素材の車が走っているようですから宣伝効果アップに貢献してくれるはずです。ただしカーラッピングを営業車に施すには注意点があります。まず、塗装をするよりも寿命が短く、およそ3年ほどで劣化してしまうことが挙げられます。
次に、フィルムが部分的に破れてしまった場合には、補修が難しいこともあります。フィルムをすべて剥がして、もう一度貼り直さなければならないケースが多いです。