中古車は新車と比べると安く購入できる反面、誰かが使用していたために寿命が短いと言われることもあります。これについては確かにその通りであると言えるのですが、しかし少々考えてみたいのが、そもそも車の寿命とは何かということです。これを「部品が壊れて動かなくなることだ」というのであれば、自動車の寿命はたった二年ということになります。自動車の電装部品を制御するのに必要なカーバッテリーの寿命は二年から五年と言われていますから、短く見積もれば二年となってしまうのです。
多くの人が言う車の寿命をより正確に言うのであれば「部品が壊れて動かなくなり修理もできなくなること」と解釈できますが、実際にこういった状態になるまでには非常に長い時間がかかるものです。特に最近作られたような車に関しては部品の耐久性も非常に高くなっていますから、かつてのように十年動けば良いというような形では無くなりました。大切にメンテナンスをしていけば二十年でも乗り続けることができるのが現在の車です。さて、では最初に述べた「中古車は寿命が短いのか」ということに立ち返ってみると、確かに新車と比べれば寿命は短いと言えます。
ですが中古車として売却されたのが新車として使われ始めて二年から三年程度しか経っていないというのであれば、あと十年以上乗ることができる自動車だと考えることもできるでしょう。もちろん年式が非常に古いものであればすぐに壊れてしまうかもしれませんが、よほど極端に古いものでもなければ、そうした心配はさほど必要ではないのです。